リフォームをする前にきちんと話し合う
バリアフリーのリフォームをすることによって、住宅内をバリアフリーの環境にすることができます。
これによって、高齢者や障害のある方でも安心して暮らせるようになるのですが、実際にリフォームを頼む前にきちんと話し合いをすることは大切でしょう。
リフォームをしたことによって、日常の生活に逆に支障が出てしまうことがあるのです。
それによって生活が逆に不便になってしまうことがないか検討しておきましょう。
すべての人にとってバリアフリーの環境が望ましいわけではないのです。
たとえば、小さな子供のいる家庭だと高齢者のための設備が
逆に危ないというケースもあるのです。
複数の世帯の家族が住んでいるような家の場合は特に配慮をするべきでしょう。
実際にバリアフリーのリフォームを検討しているならば、その家にいる人間すべての意見をきちんと聞くべきです。
家族で十分な話し合いをして、みんなが納得することが大切なのです。
そして結果的に誰にとっても暮らしやすいような環境になることが重要でしょう。
それぞれの家族に要望や意見を聞きながら、最終的にどのようなリフォームを実施するのか決めてください。
総合的な視点に立って慎重に検討を進めていくことが大事なのです。
あまり深く考えずに早く工事をしてしまうと後悔してしまうかもしれないでしょう。
一度工事を済ませてしまえばそれを元に戻すことは難しいです。
予算や費用、デザインなどについて考える
バリアフリーは大掛かりなリフォーム工事が必要となることがあります。
そうなるとかなりの費用がかかってしまうことになるでしょう。
そのため、慎重に検討することが大切です。
リフォームを失敗したくない場合はこちらの記事(リフォーム費用で失敗しない方法)もおすすめです。
どのくらいの費用がかかりそうなのかを計算してみて、実際にそれを支払う際のマネープランも考えるべきです。
どうやってお金を準備するのか、ローンを組むならば返済プランについても考えるべきでしょう。
また、将来的にさらに別のリフォームが必要となることがあるかもしれません。
段階的にリフォームをしていくも珍しくないからです。
一度にすべての工事を済ませてしまうよりも、段階的に工事を進めるほうが費用を分散することができます。
こういったことも含めて総合的に考えてください。
また、バリアフリーのための設備にはいろいろなデザインのものが存在しています。
単に機能性だけを重視してしまうと住宅の雰囲気に影響を与えてしまうでしょう。
デザイン性についても考慮してバランスの良いリフォームを実施してください。
バリアフリー化を実現する際にはいろいろな選択肢があることを知っておきましょう。
その中から自分達の家庭にとって最適なものを選ぶべきです。
誰にとっても最高の環境を実現することが大切なのです。
実際にどんな設備があるのかデザインや利便性をチェックすることも重要でしょう。
よく業者の人と話し合ってください。
それぞれの障害に合ったリフォームを実施する
バリアフリーのための設備を検討する際には、身体機能の障害に合わせて選ぶことが大切です。
高齢者になると体にいろいろな障害が出ることがあるのですが、それにはいろいろな種類があるのです。
たとえば神経や筋肉に障害が出ることがあります。
この時にはバランス感覚が悪くなってしまったり、手先や足に力が入らなくなります。細かい動きができなくなることもあるのです。
こういう障害に対しては手すりを設置したり、段差を解消したり、引き戸を設置するといった解決方法があるでしょう。
床材をすべりにくいものにするのも効果的です。
視覚や聴覚の機能に影響が出てしまうことがあります。
物が見えにくくなってしまったり、暗くなると見えにくくなることがあるのです。
あるいは音が聞き取りづらくなるケースもあります。
こういう場合には足元灯を設置したり、壁の配色を明るくするという対処法があるでしょう。
骨格に問題が生じることがあります。
脚力が弱くなってしまったり、腰が曲がってしまったり、歩幅が狭くなることがあるのです。
この場合は照明スイッチの位置を変えることが重要でしょう。
また、階段の勾配を緩やかにするという対処法もあります。
このようにさまざまな障害に対して効果的な対処法が存在しているのです。
これらを考慮したうえで実際にどのようなバリアフリー化を図るのかを考えることになります。
障害の進行を考慮した上で設備を検討する
家族に高齢者や障害を持つ人がいるためにバリアフリー化を検討することが多いでしょう。
この時に、現在の症状から判断してどのようなリフォームを行うのか考えることがあります。
それは確かにそのタイミングでは効果的なのかもしれませんが、これから先どんどん障害が進行していくことを忘れてしまうべきではないでしょう。
特に加齢によって障害が生じた場合は、それが回復する可能性は少ないと考えるべきです。
そのため、これから徐々に障害が進行していくことを考慮したうえでリフォームをすると良いでしょう。
障害が進行する度にリフォームをしていくという方法もあるのですが、これは手間がかかってしまうでしょう。
余計に費用がかかってしまう可能性もあります。
それならば、最初から将来の障害の進行度を考慮に入れたリフォームを実施する方が良いです。
そうすることによって、慌てて対応するようなことを防げるのです。
障害への対処が後手に回るような事態を防ぐことができるでしょう。
医師や福祉の専門家とよく相談をしながら、どのようなリフォームを実施していくのかを決めていきましょう。
これから運動機能がどんどん低下していったり、介助の必要度がどんどん増していくことを考えて
リフォームをするべきなのです。
計画性を持ってバリアフリー化を進めていくことをおすすめします。
そうすれば無駄なリフォームを避けられるのです。
助成制度を利用してリフォーム費用の負担を抑える
バリアフリーのためのリフォームについては
いろいろな助成制度が存在していることを知っておきましょう。
この制度を活用することによって、
リフォームにかかる負担を軽減することができるのです。
たとえば介護保険に加入しているならば、
それによってリフォーム費用の9割を補助してもらうことができます。
ただしこれには条件があります。まず要支援や要介護の認定を受けていなければいけません。
さらには介護保険の被保険者と同じ住所にある住宅で工事をして、
そこに本人が居住していなければいけません。
また助成額には限度があり、
最高でも支給額は18万円となっています。
また、こちらの助成については工事の種類が決まっています。
手すりの取り付けや段差の解消、滑りの防止、引き戸への取り換えなどに限定されているのです。
もし支給を受けたいならば市町村に届け出をしましょう。
すぐに対応してくれます。
それぞれの自治体ごとに独自の補助金制度を用意していることもあるためそちらも確認しましょう。
自治体の窓口できちんと確認してみてください。
多くの自治体ではバリアフリーのリフォームについての補助金制度が存在しているのです。
日本中で高齢化が進展しているため、これに対処することが求められています。
そのための補助金制度となっているのです。
費用を数十万円近く節約できるかもしれません。