太陽光パネルの接地の方位に注目
オール電化に関して重要なのは太陽光発電のための太陽光パネルの設置です。
とりあえず屋根の上に太陽光パネルを設置すればどんどんと電力を生み出すと思い込んでいる人も多いと思います。
しかしそれは大きな間違いで、太陽光パネルをどの方位に向かって設置するかが非常に重要で、発電量が異なってきます。
まずは設置する方角が重要ですが、さらにその太陽光パネルに向かって日中どれだけ太陽の光が射すかが重要です。
近くに高い建物や電柱、樹木などがある場合、時間帯によっては影が伸びてきて太陽光パネルにかかることがあります。
それだけでも発電量は下がるのです。
ですから1日通しての太陽光の射し方を確認しておく必要があります。
自宅周辺の高い障害物の有無もしっかりチェックしておきましょう。
方角や障害物などによって発電量がかなり異なるという事実は、施工業者やメーカー、特に営業担当などが明確に説明をおこなわないケースもあります。
そのような場合、設置してしまってから、実際の発電量が事前のシミュレーションとかなり違う!というようなことになりかねません。
それで自分の家の屋根に太陽光パネルをつけた場合の正確なシミュレーション、不安定などについてしっかりと担当者に訪ねるようにしましょう。
もしも担当者の説明があやふやであれば、複数の業者の意見を求めるのも必要かもしれません。
取り付ける屋根の形状はどうなっている?
太陽光パネルを取り付ける方角も非常に重要なのですが、
そもそも取り付ける予定の屋根の形状がどのようなものかも大切な要素です。
屋根の形状によっては違う面に分けて太陽光パネルを設置しなければいけない場合もあります。
すべての太陽光パネルが同じ方位に向けて設置されているのと、取り付け位置と方位が別れているのでは発電効率も変わってくるのです。
自分の家に太陽光パネルを取り付けたいと思った場合、自分の家の屋根がどの方向に向いているか、どのような形になっているかをよく確認するようにしましょう。
取り付け施工例を色々見て自分の家の屋根の形状に似ているものがあるか探してみるのも良いかもしれません。
取り付け方位の時と同じですが、施工業者、営業の方と一緒に自分の家の屋根と発電効率について色々と話し合うと思いますが、
その過程で慎重に情報を収集することが大切です。
営業の人に正確に情報を教えてもらえないという場合もありますので、なるべくセカンドオピニオンを求めるようにしたいですね。
可能であればメーカーの人に聞いたり、職人さんに意見を求めたりすることも有益です。
取り付けてしまってから実はシミュレーションほど発電しないなんてことにならないように気をつけましょう。
発電効率が悪ければオール電化に抱く期待は泡と消えてしまいますので、取り付け方位と屋根形状の確認はマストです。
蓄電池を導入するなら性能を把握して
さて、電気を自分の家で生み出せるとなると次に気になるのが蓄電というものです。
太陽光パネルで発電した電気を貯めておけるならば便利なんじゃないかと思うのは自然なことです。
実はこうした蓄電池はすでに導入されていて、それを勧めてくる業者もあると思います。
しかしこうした蓄電池の登場はまだまだ最近の話しで、それほど性能が高く安心できるとは限らないようです。
どちらかというと試験運用に近いものでもあるらしく、バッテリーの交換が高くついてしまう可能性もあるようです。
さらに蓄電池自体の寿命というのもあり、実際にどのくらいのロングスパンで使えるかはまだ未知数なのです。
それであまり勇んで言われるがままに蓄電池を購入するのは注意したほうが良いかもしれません。
すべてのリスクとメリットをしっかり理解してから決めるようにしましょう。
もちろん将来的に蓄電池の導入を考えるのは良いかもしれません。
性能の良い蓄電池を備えることができれば、電気料金をさらに抑えたり、非常に備えて蓄電することもできるはずです。
最近では蓄電池のレンタル導入も流行っているようなので、まずはそうしたレンタルサービスで蓄電池がどのような感じで使えるのか
経験してみるのも一つの良い方法かもしれません。
蓄電池を設置するときは保守サービスや性能保証サービスなどについてもしっかりと説明をしてもらうようにしましょう。
オール電化で収益化を考えている方は注意!
新築の場合などしっかりとオール電化にすることを前提に計画を立てていっても、電力買取をしてもらってそれが100パーセント収益となるわけではありません。
太陽光発電による収益を確定申告で報告することになるわけですが、こうした面でルーズになっていると思わぬトラブルを招く可能性があります。
収益をガンガン狙ったオール電化はあまり現実的ではないかもしれません。
むしろ電気代を少しでも節約し、ガス代のコストをカットしようという目的で導入するのがベターでしょう。
また売電価格が一定だと思わないように気をつけましょう。
売電価格は変動するので、結局のところ自分はどれくらいでコストを回収できるのか、どれくらいの収益が出る可能性があるのかを、どんぶり勘定ではなく正確に計算して計画を立てるようにしましょう。
またどれくらいの売電が可能になるかというのは、どれほど効率よく太陽光パネルが発電してくれるかにかかっていますので、設置したもののシミュレーションしたはずの発電効率が実現しなかった場合はかかった費用を回収するのもかなり時間がかかってしまうことになります。
こうして考えてみるとやはり見積もりの段階で取り付け方位や屋根形状、近隣の高い建物や電柱、樹木による影の出現など細かな点をチェックして業者さんとしっかり相談することがいかに大切かがわかっていただけると思います。
オール電化の設計や施工方法は?
オール電化の導入を考えている方はその機器の設計や家そのものの設計、施工方法などを注意して計画を立てなければなりません。
たとえば断熱性が高い住宅のほうがエネルギーが節約されるので光熱費の削減効果は高くなる計算になります。
オール電化はどんな住宅でもいいというものではなく、断熱性や気密性に関しての一定の基準が設けられているので、そうした面でも施工する工務店やメーカーにしっかりと確認する必要があります。
さらに給湯器用のヒートポンプユニットをどこに設置できるかも重要なポイントです。
もしも隣家の寝室の近くに置いてしまうと深夜の稼働中運転音が気になってしまう可能性もあります。
オール電化の給湯器はかなり重くて、370Lタイプのものであれば450kgもの重量があります。
屋内やベランダにそれを置くとなると、床を補強してから設置しなければならないかもしれません。
またオール電化ならどれでもいいという感じで選んでしまってはいけません。
どの機器を選ぶかによって、発電効率も違ってきますし、結局はどのくらい費用の節約につながるかが変わってきます。
また機器の種類によっては電気料金が割引になるというものもあるようなので、自分にとってお得になる機器を選ぶ必要があるでしょう。
このようにオール電化にするためには気をつけなければいけない点注意しておかなければいけないポイントが色々とあります。
事前によく調査して導入を検討しましょう。