中古住宅のリフォームで余計にお金がかかることがある
中古住宅をリフォームすることで費用を節約することができると考えている方は多いです。
実際に成功した例はたくさん存在しているのですが、だからといって絶対にどのような条件でもお得になるとは限りません。
場合によっては中古住宅のリフォームによって余計に費用がかかってしまうケースもあるため注意しましょう。
たとえば木造一戸建ての中古住宅をしてそれのリフォームをするとします。
この時に住宅内のいろいろなところが腐食していたり、シロアリの被害にあっていたりするようなケースがあります。
古い住宅ほどこのようなリスクは存在しています。
一見すると見た目はキレイなのですが、実際には住宅の構造部分がかなり腐食していたというケースは珍しいことではないのです。
この場合は構造部分の補修をしてからさらにリフォームをすることになるため、結果的にかなりの費用がかかってしまいます。
中古住宅を購入して単にキッチンやリビングなどのリフォームをすれば良いと考えている方が多いですが、場合によっては構造部分の補修をしたり、屋根や外壁などの補修をしたりしなければいけないケースもあります。
そうなるとかなりの費用がかかってしまうことになり、結果的に新築の住宅を買うのと同じぐらいの費用がかかってしまう可能性があるでしょう。
このようなケースがあることに注意してください。
また、余分な費用を使わないためにも見積りを比較することが必要になります。
表面的なキレイさだけに惑わされない
リフォームを前提とした中古住宅を買う際に表面的なキレイさだけを重視する人がいるかもしれません。
確かに見た目がキレイならば、きっとその家は大切に扱われてきており、これからも長持ちする家のように思われるかもしれません。
家の内部も良い状態が保たれており、ちょっとしたリフォームをするだけですぐに新築同然の暮らしやすい家になるかもしれないと考える方がいるでしょう。
しかし、表面的なキレイさに騙されてしまって失敗する人というのは多いのです。
たとえ屋根や壁紙がキレイだったとしても、これらの目に見える部分については簡単な工事ですぐにキレイにすることができるのです。
そのため見た目のキレイさというのは、けっしてその家の状態が良いことを示しているわけではありません。
きちんとメンテナンスをしていない家の場合、いろいろなところに不具合が生じていることがあります。
水回りがおかしくなっていたり、シロアリの被害にあっているようなケースもあります。
家の内部が腐っている場合には、その部分をきちんと補修しないとどんどん駄目になってしまうでしょう。
これによってかなりの費用がかかってしまったというケースが存在するのです。
これから中古住宅を選ぼうとしている方は、きちんと家の内部についての調査をしてもらうなど、詳しい情報を集めるようにしてください。
特に築15年を過ぎているような住宅には注意しましょう。
プランや構造上の問題でリフォームできないケースも
どのような住宅であっても絶対に希望通りのリフォームができるとは限りません。
家の工法にはいろいろなものが存在しています。
工法によっては家のリフォームに制限がかかることがあります。
たとえば壁を撤去することができなかったり、移動させることが不可能だったりすることがあります。
窓を大きくすることができないケースもあるでしょう。
これらによって希望通りの間取りに変更することができないのです。
これからリフォーム目当てで中古住宅を買おうと思っている方はきちんと家の構造を確認しておくべきでしょう。
もし構造部分を含めて大掛かりなリフォームをする場合でも、基本的にその家の工法と同じ工法によってリフォームをしなければいけません。
別々の工法を組み合わせることも可能なのですが、その場合には難しい作業が必要となりきちんと計算をしなければいけなくなります。
それによって余計に費用がかかってしまっては意味がないでしょう。
まったく異なる間取りに変更しようとする場合は構造上の問題が浮上する可能性が大きいです。
必要な補強をして工事を進めるということもできるのですが、それだと結果的に費用が加算されることになるでしょう。
中古住宅のリフォームというのは費用がかからないからこそメリットがあるのです。
そのようなメリットがなくなってしまっては意味がありませんよね。
構造についてちゃんと確認しておくようにしましょう。
法令によってリフォームが制限されないか?
中古住宅のリフォームに関しては法令をきちんと調べておきましょう。
地域ごとに特別な法令が定められていてそれにしたがわないといけないケースがあるからです。
住宅というのは自由に建てられるものではなく、その構造や間取りなどについても法令によって規制を受けてしまうものなのです。
そのためこれから中古住宅を買おうと思っている方は、それぞれの土地の条件をしっかり確認しておいてください。
もちろん、すでに建てられている中古住宅については法令をきちんと守ってつくられたものです。
しかし、それをリフォームしたり、増築することによって住宅の状況は大きく変化します。
それによって法令を違反してしまう可能性もあるのです。
たとえば、玄関を二箇所作れないような地域も存在しています。
リフォームによって二世帯住宅を作ろうとしている場合には注意してください。
増築については建ぺい率や建築面積についての規制を確認しておかなければなりません。
法律によって住宅はさまざまな形で規制を受けるものであることを理解しておくことが大切です。
自治体に問い合わせることによって、詳しいことを教えてもらうことができます。
法令を違反する事のないように気をつけてください。
せっかくリフォームをしようと思っていたのに、希望通りのリフォームができないということになれば意味がありません。
中古住宅のリフォームをローンを組んで行う
中古住宅を購入するためにローンを組むことは可能です。
中古住宅をさらにリフォームしたいという場合にはそちらにも費用がかかってしまうことになります。
その費用についても住宅ローンを利用することが可能なケースもあるためチェックしておきましょう。
リフォームのために数百万円という費用がかかってしまうことは珍しくありません。
特に中古住宅の場合は直さなければいけない部分がたくさんあり、さらに自分の希望通りの間取りにしようと思うならばかなりの大掛かりなリフォームをすることになるでしょう。
そのためにかなりの費用がかかることがあります。
中古住宅を購入する際に利用した金融機関に対してリフォームについての費用のためのローンについても相談しておくと良いでしょう。
いろいろなケースがあり、複雑な手続きが必要となることもあるのです。
そのため絶対にリフォームの費用についても住宅ローンで借りられるとは限りません。
自分で勝手に決めつけてしまうのではなくて、本当にお金を借りることができるのかを確認しておくべきでしょう。
いずれにしてもリフォームの費用についても含めて資金計画を立てておくことは大切なことです。
実際に費用を用意することができなければリフォームを実行することは不可能だからです。
総合的に考えて中古住宅のリフォームについての費用も計画しておきましょう。