マンションをフルリフォームするリノベーションのメリットとデメリット
築年数の経った中古マンションを購入して、自分好みの内装にフルリフォームする、リノベーションが流行っています。
リノベーションすれば、古かった設備が一新できるだけではなく、部屋を組み合わせて広いリビングを確保するなどのように、間取りの変更も思い通りにできます。
その為、型にはまった間取りが嫌な人や、内装材にこだわりたい人にもお勧めです。
また住宅を丸裸にする事で、劣化状態も確認する事ができて、今後の住らしに安心感を持つ事ができます。
築年数が経った物件なら、購入価格が抑えられるので、その分をリフォーム代に回す事ができます。
新築に比べて選択肢も広がるので、条件のいい物件を手に入れやすいというメリットもあります。
費用的にも、部分部分に分けてリフォームをするより、一度にまとめて施工してしまった方が、コストが安く済みます。
施工中の仮住まいに関しても、何度も考える必要が無いので、安心です。
このようにマンションをリノベーションする事で、様々なメリットがあるのです。
反面デメリットもあります。
リノベーションはかなり大掛かりな工事になるので、物件を購入してから、引渡しまでに時間がかかってしまいます。
その為賃貸住宅に住んでいる人は、余分な家賃が必要になってしまうのです。
また住宅ローンは現在安い金利でローンを組めますが、リフォーム代は基本的には現金を用意する必要があります。
専用のローンもありますが、住宅ローンに比べて金利が高いのと、複数のローンをかけるリスクの面から、あまりお勧めできません。
中古マンション購入時の諸経費、物件価格のおよそ1割と合わせて、数百万程用意しておく必要があるのです。
他にも、近隣の住民への配慮も必要です。
長期間に渡り大規模な工事が行われるので、騒音や振動など迷惑がかかってしまいます。
今後のご近所付き合いを円滑に進める為に、リフォーム前には挨拶をするようにしましょう。
このようにメリットもあればデメリットもあるリノベーションですが、自分らしく暮らしたい人には、魅力的な物には違いありません。
マイホームをより良くする為に、きちんと計画を立てて、施工するようにしましょう。
全面リフォームで失敗してしまわないために意識しておくべきポイントを5つ解説しています。
リフォーム会社選びは慎重に行う
全面リフォームは100万円以上の費用がかかってしまうものであり、一度リフォーム工事をしてしまうとそれをもとに戻すことは困難になるでしょう。
そのため失敗は許されないことであり、慎重に行動するべきです。
全面リフォームを成功させるために大切なこととしてリフォーム会社選びは特に重要でしょう。
悪質な業者に仕事を依頼してしまうと失敗してしまい、大きな損失を受けてしまうことになります。
リフォーム会社についてはいろいろな情報を集めてみましょう。
たとえばインターネットで検索してみることによって、その業者についての情報をいろいろと集めることができます。
少しでも悪い噂のある業者に仕事を依頼するべきではありません。
実際に業者の担当者と接する際にはきちんとコミュニケーションを取るべきです。
少しでも失礼な態度を取っていたり、怪しい素振りを見せた時には疑いの目で見るべきでしょう。
たとえば、こちらからの質問にきちんと答えてくれないような業者は信用できません。
実際にそのような業者はたくさんあります。
安すぎる見積りを出してきたり、見積書の内容が詳細なものでなかったりと、怪しいこともあります。
少しでも怪しい点のある場合にはそのような業者を利用しない方が良いでしょう。
世の中にはたくさんのリフォーム会社があるため、わざわざリスクのある選択をする必要はありません。
全面リフォームの目的をはっきりさせる
全面リフォームを行うならば目的意識を持つことが大切です。
本来必要のないリフォーム工事はしない方が良いでしょう。
どうしても必要に迫られている人のみが全面リフォームをするべきなのです。
まず、現在の住宅のどこが不満なのかを具体的に考えてみましょう。
それがはっきりしないとリフォームの際のポイントがぼやけてしまうのです。
改善したいところがあり、それを解決するためにリフォームを行うのです。
また、どのような住宅で暮らしてみたいのかを考えてみましょう。
自分達家族にとっての理想的な住まいをイメージしてみるのです。
また、そこでの生活についても考えてみましょう。
それを踏まえた上でいろいろな希望条件を整理していきます。
全面リフォームによって実現したいことが明確になっていないとリフォーム会社に注文をする際に困ってしまいます。
漠然とした希望しかないと結局業者任せになってしまうでしょう。
そうなるといざリフォームをしてみても、その結果に不満が生じてしまう可能性があります。
はじめに希望条件をまとめてみて、その中からさらに厳選したものに絞っていくべきです。
無駄なものを排除することによって、費用を節約することにもつながります。
全面リフォームを失敗させたくないならば、最初の段階で明確な目標を明らかにすることから始めるべきです。
そうすれば失敗しません。
予算や費用について
全面リフォームにはお金がかかってしまいます。
しかし、どのくらいの費用がかかるのかはピンからキリまであります。
全面といっても部分的にしかリフォームをせず、今のままでも十分な部分についてはそのまま残しておくこともあるのです。
あるいは家の中のあらゆる箇所をすべてリフォームするような場合もあります。
全面リフォームといってもいろいろなバリエーションがあり、そのためそれぞれの場合によって費用が異なっているのです。
費用を決める際には、どのくらいのお金を支払うことができるのか予算を先に決めておくと良いでしょう。
予算があらかじめ分かっていればそこから逆算してどのくらいのリフォームができるのかがはっきりします。
リフォームには、いろいろなグレードがあり、リフォームプランが存在しています。
それぞれ費用が異なりますが、予算が決まっているならば、その範囲内で可能な提案をしてもらうことができます。
リフォーム会社と話し合う際にも予算が決まっている方がスムーズにプランを立てることができるでしょう。
いろいろなプランを提案してくるでしょうが、それらの中から予算の範囲内で最も良さそうなものを選んでください。
もちろん一社のみのプランから決めるのではなくて、別の会社からもいろいろなプランを提案してもらって、それを比較してみるのも良いでしょう。
リフォームにはいろいろな選択肢が存在しています。
アフターサポートの内容に注目する
全面リフォームは工事が終了すればそれで安心して良いわけではありません。
実際に生活をしてみていろいろな不具合が発生する可能性もあるからです。
そのような事態になった時に助けとなるのがアフターサポートです。
きちんとアフターサポートが用意されているならば、安心して契約することができます。
どのような内容のアフターサポートが用意されているのかはリフォーム会社によって異なります。
充実した保証制度が用意されており、さらにはメンテナンスを定期的に行ってくれる会社が良いでしょう。
リフォーム会社選びの際にはとにかく安さを重視する人がいるかもしれません。
工事をしてもらう段階ではできるだけ安い方が良さそうなのですが、実際には工事してもらったあとにそこでずっと生活を続けることになるのです。
そんな時にきちんとしたアフターサポートが用意されていなかったら困ってしまいます。
多少費用が他社に比べて高かったとしても、アフターサポートが充実しているならば、総合的に考えてみてそれほど悪くない選択となるでしょう。
せっかくリフォームをしたのにすぐに補修をしなければいけなくなってしまうと、それによってまた工事費用がかかってしまいます。
このようにアフターサポートというのはとても重要なものであることを理解しておきましょう。
真っ先に確認するべきことです。
全面リフォームの前に挨拶回りをしておく
全面リフォームをする際に盲点となることがあります。
それは工事による騒音が近隣住民に迷惑をかけてしまうかもしれないことです。
もし全面リフォームの工事をすることによってかなりの騒音が生じてしまうと、施工後にトラブルが発生してしまうかもしれません。
いろいろな工事をすることになるため、それがどうしても迷惑をかけてしまう可能性があるのです。
たとえば工事のために車両が道を塞いでしまうようなことがあるかもしれません。
騒音以外にもいろいろな迷惑をかけてしまう可能性があります。
これらは仕方のないことなのですが、それに腹を立ててしまう人もいるでしょう。
実際に工事をする前に挨拶回りをしておくことは大切です。
きちんと挨拶回りをしていなかったために施工後に人間関係が悪くなってしまうこともあるのです。
せっかく快適な生活空間を実現させるためにリフォームをしたのにそれが原因となって近隣住民との折り合いが悪くなってしまったら、それ以降生活をするのに支障が出てしまうでしょう。
基本的にはリフォーム会社の方で挨拶回りをしてくれるところが多いです。
しかし、できれば本人から直接挨拶をしておく方が良いでしょう。
その方が相手に与える印象が良いからです。
騒音によってトラブルになってしまうことはそれほど珍しいことではありません。
工事の際には気をつけておきましょう。