外壁にチョーキングが起きていたらもう塗り替え時期!
外壁の塗装工事といっても実際に塗るのは外壁そのものだけでなく、鉄部から木部、屋根に至るまで色々な箇所を塗装することが一般的です。
その中でも特に塗り替え時期を判断するのにわかりやすいのは外壁そのものにチョーキングが起きている時です。
チョーキングというのは表面の塗装が劣化して粉のような状態になっており、指で壁をなでるだけで簡単に白っぽい粉のような物が付着する状態です。
このチョーキングが起きているならばなるべく速く塗り替え工事を計画したほうが良いでしょう。
このように前回の塗装が完全に劣化している状態というのは、外壁が紫外線や風雨からプロテクトされていない状態ですので、放っておくと今までよりも速いペースで劣化が進んでしまいます。
激しくチョーキングが起きている外壁を高圧洗浄で水洗いすると、白く濁った水がどんどん流れます。
それだけ壁の表面の塗装が簡単に落ちてしまうような状況になっているわけです。
チョーキングが起きているかどうかは素人でも簡単にわかるので、気になる方は自分の家の外壁を指でなでてみてください。
このチョーキングという現象はモルタルの外壁であってもサイディングの壁であっても現れるものなので、自分でもチェックするようにしましょう。
このようになっている壁に塗装する時は、下地準備としてシーラーなどをしっかり塗ることが大切になってきます。
きちんとした業者であれば
- 下塗り
- 中塗り
- 仕上げ塗り
という風に三回塗ってくれるはずですので、その点を見積もりの段階で確認しましょう。
外壁にクラックが目立ってきたら要注意
外壁を眺めてみて所々ヒビ割れているな~と感じたらそれは外壁の塗り替え時期です。
こうしたヒビ割れのことをクラックと呼びますが、あまりにクラックが激しい場合は普通にペンキを塗っただけでは埋まらない場合もあります。
さらにクラックが激しい場合は中に水が回ってしまっている可能性もありますので、早急に業者さんに見てもらう必要があるでしょう。
こうしたクラックは現れ始めると色々な所に現れたり、さらには一つのクラックから水が入り腐食が進み、クラックが大きくなる場合もあります。
中に鉄筋が入っているような外壁にクラックが生じて水が侵入してしまった場合、中の鉄筋がどんどんと錆びていってしまう危険性もありますので、やはり早急に対応が必要です。
このクラックを埋める作業をしてからペンキを外壁に塗っていくわけですが、壁の材質やクラックの大きさによってクラックの埋め方は異なってきます。
例えばモルタルの外壁のそれほど幅や深さがないクラックであれば、サーフと呼ばれる下地材をしっかり塗ることで、クラックも埋まり、傷んだ下地を整えることができます。
クラックが大きい場合はもっと本格的に補修が必要になるケースもあります。
とにかくまず防ぎたいのは水の侵入ですので、マイホームの外壁にクラックを見つけてしまったらすぐにプロに相談しましょう。
早いうちに対処すれば大きな問題にならずに、余分な修理費を払うこともないでしょう。
壁のシーリングが傷んでいるのも塗り替えのサイン
続いて注目したいのは外壁のシーリングです。
これは主にサイディングの外壁を採用している家の場合です。
サイディングの外壁の家は最近とても多いので、この部分にしっかり注意を払うのは良いことです。
シーリングというのはサイディングの板と板の間に入れてある、少しプヨプヨしたゴムのようなものです。
コーキングという言い方もしますが、この部分がすっかり干からびたような感じで痩せてしまい、ヒビ割れていると、そろそろ外壁も塗り替え時期だと判断したほうが良いでしょう。
シーリングがそれだけ劣化しているということは恐らく外壁もかなり劣化しており塗り替えしたほうが良い状態になっている可能性が高いです。
新築であればこのタイミングは基本的に重なることが多いです。
よっぽど壁を塗ったタイミングとシーリング工事をした時期にズレがなければこの2つは同時にやり直すことが多いでしょう。
サイディングの外壁の場合基本的にこのシーリングで板と板の間を塞いで雨の侵入を防いでいるだけですので、このシーリングが傷んでダメになって、
水の浸入を許してしまうと、外壁を内側から腐らせてしまう可能性があります。
サイディングの外壁が一部とはいえ使い物にならないほど傷んでしまい、その部分だけサイディングの張り直しとなると、かなり費用のかかる大がかりな工事になってしまいます。
そうならないようにシーリングの状態をなるべくチェックするようにしましょう。
特に日当たりの良い面のシーリングの劣化に要注意です。
木部の傷みを見つけたら塗り替えを
さて、家には色々な材質が用いられています。
一軒の家の中にも鉄部、木部、モルタルの部分やサイディング、ALC板の部分など様々です。
この中で特に劣化が激しい部分が木部です。
外壁の塗料は一般的に10年ほど保つと言われていますが、木部は5~6年と言われています。
しかも木部用の塗料がかなり改良されてきてこの数字ですので、やはり他の箇所と比べて木部は傷みやすいということがわかります。
家のどの部分に木材が使われているかは家によってかなり違いがあります。
代表的な部分では破風(はふ)や軒天(のきてん)、窓枠や戸袋、木製の雨戸や柱、さらにはウッドデッキなどでしょう。
こうした部分の傷み具合を見極めていくならば塗り替え時期を逸さないようにできるでしょう。
まず今までの塗料が明らかに剥がれてきていて、パリパリとなっているようであればもう塗り替え時期が差し掛かっていると言えます。
さらに剥がれてはいなさそうでも、塗料が浮いていたりする場合もあります。
外壁などほかの部分よりも早めに木部は傷んでくるので、外壁の塗装はせずに木部だけを塗ることにする方も結構います。
外壁の塗り頃まで待っていると木部の傷みがどんどん進んでしまうからです。
また外壁がすべて木材でできている家もあります。
こうした家は外壁全体の塗り替えも少し早い段階で行わなければいけないかもしれません。
木部には必ずしもペンキを塗るわけではなく、防腐剤と呼ばれるものを塗布することも多いです。
鉄部のサビが徐々に目立ってくることも
家の中では様々な部分で鉄が使われています。
トタン屋根の家や外壁自体がトタンという家では特に錆(サビ)の程度をしっかり見ていかなければなりません。
サビは金属の腐食で、放っておくとどんどんとサビが広がっていって、朽ちていってしまいます。
それでなるべく早くサビを除去してサビ止めを塗り、上からペンキを塗り直す必要があります。
なんらかの事情で鉄部で水はけが悪かったりするとその部分は他の部分と比べてかなり早くサビてくる可能性が高いです。
鉄部のサビが原因でそこで穴が開いて水の浸入が始まり、水漏れ、雨漏りにつながる可能性もあるので、鉄部のサビは要注意です。
最近ではアルミサッシを使って柵などを作る家庭が多いですが、少し前の建築物だと柵などが鉄で出来ているところも多いと思います。
こうした柵もサビが出やすい部分です。
もしサビを放っておくと柵の一部が完全に腐って無くなってしまうことも少なくありません。
他にサビが強く出やすいのは鉄骨階段などがあります。
階段のステップ部分が鉄だと、そこに少なからず雨水が溜まりやすいので、サビが出やすくなります。
鉄部の劣化が気になって塗り替えを考えている方は、サビ止めをしっかり塗ってもらえるよう業者に頼みましょう。
もちろんきちんとした業者であれば、しっかりとサビ落としとサビ止め塗布をするはずです。
家を長持ちさせるためにも大敵であるサビを落としましょう。