目次
居心地の良いキッチンとは?
ポイント
キッチンのリフォームは、居心地が良いかどうかがポイントです。
かつて「台所」と呼ばれていた時代では、キッチンはなるべく人目に触れないところに配置され、家の北側の日当たりが悪い位置が定石でした。
しかし今では、キッチンは主役に抜擢され、明るい場所に配置されることが多くなりました。
統計データによると、リフォームを計画している人の約6割が、キッチンをリフォームの対象として考えているようです。
リフォームにおいて、キッチンの関心度はとても高いといえます。
食事の支度をするためにキッチンにいる時間は、想像以上に長いものです。
キッチンで長い時間を過ごす以上は、機能面だけでなく、居心地にも配慮したリフォームプランを立てなければなりません。
小さな子どもがいる家庭では、子どもに目を配りながら家事をこなさなければなりません。
キッチンからダイニングやリビングが見渡せることは、キッチンのリフォームプランにおいて不可欠になります。
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キッチンの3つのタイプ
キッチンには、大別すると次の3つのタイプがあります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、これからどのように暮らしたいのかを考え、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのが良いでしょう。
それが、10年先、20年先のライフスタイルを見据えたものであれば、最高です。
- オープン型キッチン
- 対面型キッチン
- クローズド型キッチン
オープン型キッチン
いわゆる「ダイニングキッチン」と呼ばれるタイプで、キッチンとダイニング(食堂)が1室になったタイプです。
ダイニングからキッチンが丸見えになりますが、食卓と流し台が近いので、料理を運んだりするのがとても便利です。
1つの部屋の中にキッチンとダイニングがありますので、通路用スペースは不要で、部屋の面積がとれない場合に適したタイプです。
しかし、キッチンが丸見えになりますので、食器や調理器具を出したままにしていると、雑然と散らかっているように見られます。
このタイプは、大きめの収納が必要になります。
対面型キッチン
キッチンとダイニングをカウンターや低い壁などで仕切り、ダイニングに向かって流し台を置くタイプです。
「セミオープン型」とも呼ばれています。仕切りでキッチンが丸見えにならず、腰の高さ程度の仕切りのため開放感があり、広々とした雰囲気になります。
このタイプのメリットは、キッチンからダイニングを見渡せることです。
ダイニングで子どもを遊ばせながら家事をすることができますので、子育て世代に人気のタイプです。
クローズド型キッチン
キッチンがダイニングから完全に独立して1室になっているタイプです。
料理を運ぶ手間がかかりますが、ダイニングからまったく見えませんので、少々散らかしていても気になりません。
キッチンが独立した1室になっていますので、壁面をフルに活用できます。
大型設備を置くことも、大きな収納庫を設置することもできますので、キッチンの機能面を重視したい場合は、このタイプが適しています。
キッチンの三角形の導線
キッチンをリフォームしたい動機として多いのが、今のままでは家事がやりにくいので、何とかこれを解消したいという要望です。
それには、まず「導線」を考える必要があります。導線とは、人が動く道筋のこと。
家事のしやすい導線、つまり家事をする人が動きやすい環境を整備できれば、主婦にとても喜ばれます。
キッチンでよくいわれているのが、「三角形の導線」です。
具体的には、シンク(流し台)・コンロ・冷蔵庫の位置が三角形になっていると、動きにムダがなく、家事がしやすいというものです。
最近では、もう1つの三角形、ゴミ箱・食器棚・洗濯機の位置も重要視されています。
突然キッチンには関係ないと思われる洗濯機が出てきましたが、実は、洗濯機の設置場所がキッチンの近くにあった方が便利なのです。
最近は、キッチンに洗濯機を置いたり、キッチンと洗面所を隣り合わせにして直接行き来できる間取りが人気を集めています。
案外忘れがちになるのが、ゴミ箱です。リフォームを計画した際、ゴミ箱の設置場所を忘れ去られたために、引出の前や離れた場所に置かざるを得なかったりすることがあります。
理想的には、キッチン内のシンクのそばにゴミ箱があるととても便利です。
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システムキッチンを選ぶコツ
リフォームする機会に最新のシステムキッチンを導入しようと考えている人もいるのではないでしょうか。
最新式は、便利で使いやすく、何よりも調理が楽しくなります。費用は嵩みますが、導入する価値はあります。
システムキッチンを選ぶときに注意すべきポイントは、高さと仕様です。
システムキッチンが使いづらいと感じている人のほとんどが、高さが合っていないことが多いのです。
高すぎると、重いフライパンなどを持ち上げるのが大変で、低くすぎると、包丁を使うときに前かがみになり、腰痛の原因になります。
一般的には、「身長÷2 + 5cm」程度が良いとされていますが、これにこだわらず、実際にショールームまで出向いて、自分の身長に合った高さがどれぐらいなのかを調べてみるのが良いでしょう。
もう1つのポイントは、仕様です。
最新のシステムキッチンには、様々な機能が付いています。自分にはどの機能が必要なのかをきちんと検討する必要があります。
使いもしない機能にお金を出すのは、とてももったいないことです。
1位:浴室の暖房機能付き乾燥機
2位:キッチンの食洗器
3位:手すり
キッチンをリフォームするのであれば、思いきって食洗器を入れることをおすすめします。毎日の食器洗いは、家事をする人にとっては大きな負担です。
これを軽減できれば、ライフスタイルを大きく変えられます。
普段家族のために食事を作ってこられたお母さまは、自分へのご褒美として食洗器の導入を考えてみてはいかがでしょう。
和室の再生
かつてはどの家にも和室がありましたが、今では、欄間や障子がある2間続きの和室は少なくなっています。
リフォームの営業マン時代も、和室を潰してリビングを広げるリフォームの依頼を多く請け負いました。
和室単体よりも、リビングとセットにしたリフォームの依頼が多かったように思います。
和室をリフォームするアイデアとしては、色々な方法がありますが、取り敢えず思い浮かぶものとしては、次の方法があります。
和室をモダンにする
古い和室であっても、天井や壁紙を取り替え、畳や襖を新しくするだけでモダンな雰囲気を出すことができます。
例えば、古い板張りの天井を木目の美しいライトカラーの正方形の板を並べて貼ったり、塗り壁を和紙調のクロスに貼り替えただけで、雰囲気をがらりと変えることができます。
和室だからこうすべきということはなく、モダンな雰囲気、和洋折衷、純和風、多国籍風など、自分にとって何が居心地良いのかを考えてみてはいかがでしょう。
発想を転換するだけで、これまでとは違った和室の良さを見つけられることもあります。
塗り壁を壁紙に替える
和室によく使われている砂壁や京壁などの塗り壁は、趣きがありますが、経年とともに土や砂がボロボロと剥がれてくるので、掃除が大変になるというデメリットがあります。
リフォームの際、このような塗り壁をやめてしまうのも、1つの方法です。
下地組を作ってその上を和紙調の壁紙に貼り直すだけで和風の雰囲気を維持できます。
もちろん本物の和紙を貼れば、施工費用が嵩みますが、より一層和風の趣きが増します。
壁紙の色を選ぶ際、注意しなければならないのは、襖の色とセットにして選ぶことです。
壁と襖がアンバランスだと、落ち着きのない雰囲気になってしまいます。
珪藻土の塗り壁に!
最近、健康素材として注目を集めているのが「珪藻土(けいそうど)」です。
珪藻とは、「藻」という字が使われていることから藻類に分類される生物で、植物プランクトンの1種です。
海底や湖底、川底などに堆積して化石化したものが「珪藻土」と呼ばれています。
無数の微細な孔がある珪藻土は、耐火性や吸水性、消臭性や保湿性などに優れているといわれています。
ポイント
この珪藻土を塗り壁の素材として利用すると、部屋の湿度を快適に調整する機能が働き、居心地の良い空間になります。
特に結露に悩まされている部屋にぴったりの素材で、高い吸水性が余分な水分を吸収し、湿度を調節してくれますので、結露によるカビの増殖を防いでくれます。
自然素材の珪藻土には、有害な化学物質が一切含まれていませんので、住む人の健康に悪影響を及ぼすことがありません。
家族にアレルギー症状の人がいる場合は、ぜひおすすめしたい素材です。
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畳を新しくする
畳を新しくする方法は、次の3週類です。
種類 | 新しくする方法 |
---|---|
新畳 | 畳床・畳表・畳縁のすべてを新しくする方法。古い畳を処分して新しい畳を購入する。 |
畳替え | 今使っている畳床をそのまま使用して、畳表と畳縁を新しいものと取り替える方法。 |
裏返し | 今使っている畳の畳表を外して、裏返して取り付け直し、畳縁を新しくする方法。 |
最近では、普通の1畳の畳ではなく、縁のない正方形の半畳の畳が流行しています。
デザイン的に好まれていますが、表替えをするには、割高になるデメリットがあります。
色を付けたカラー畳も販売されていますので、部屋のイメージに合わせてお好みの色を選ぶことができます。
畳縁の色や模様も、様々なものがありますので、部屋にあった雰囲気のものを選ぶと良いでしょう。
ポイント
畳はあまり深く考えずに選びがちですが、和室のイメージが決まる大きな要素になりますので、壁紙や襖を選ぶ際、トータル的なコーディネートを意識して、どのような畳を選べば良いかを考えましょう。
リビングに畳コーナーを作る
和室はともかくとして、畳が好きな日本人は意外と多いです。リフォームで和室を潰しても、畳だけは残したいと考える人も少なくありません。
リビングと和室が隣り合わせの場合、間にある間仕切りの壁や襖を取り払って、元の和室の部分に畳コーナーを作り、家族が集う居間にするリフォームがよく行われています。
和室を完全に取り除くのではなく、部分的に和の雰囲気を残すリフォームで、とにかく和室を何とかしたいと考える人にはぴったりのリフォームといえます。
畳コーナーの真ん中に電気式掘り炬燵を取り付けても良いでしょう。家族全員が集まれば、団欒のひと時を過ごすことができます。
使用しないときは畳の下に収納できるようにしておくと、邪魔にもなりません。
高齢者がいる家庭では、ソファーの代わりに畳のベンチを置くのも良いでしょう。ベンチは立ち座りが楽ですから、高齢者にも負担が少なくて済みます。
リビングの一角に畳コーナーを作る場合、気を付けなければならないのは、洋室の中に和室を作ることになりますので、天井や壁紙を違和感のないようにコーディネートすることです。
例えば、天井をすべて同じ仕上げにして一体感を持たるのも1つの方法です。
逆に和の雰囲気を強く出したいときは、畳部分の天井や壁紙の素材を変えたり、境目に下がり壁などを付ける方法もあります。
来客があったときに畳コーナーを客間として利用したい場合は、壁面に収納できる折畳み式の襖を取り付けることもできます。