リフォーム業者は、良い業者と悪い業者が存在し、良い業者に工事を依頼することがリフォームの成功のコツです。
悪い業者に依頼してしまうと、リフォーム費用も高くつき、手抜き工事をされる可能性もあります。
そこで今回は、各リフォーム業者の特徴や良い業者と悪い業者の見分け方について紹介しています。
この記事をご覧いただくことで、業者選びに失敗する可能性を減らせますので、参考にしてください。
目次
1.リフォーム業者の特徴
街にはさまざまなリフォーム業者が存在します。
リフォーム1本で営業展開している業者もあれば、新築工事なども手掛けている業者もあります。
そして、リフォームと言っても、床や壁、キッチン、浴室、洗面所、屋根など、いろいろな部位があるため、かなりの専門性が問われるのです。
ここでは、大規模〜小規模な業者まで、街中にあるリフォーム業者の基本的特徴について見ていきましょう。
1-1.工務店
従来は、新築戸建ての工事が主ですが、新築の需要減により、増改築などリフォーム工事に取り組む工務店が多くなっています。
工務店は地域密着型で展開していることもあり、リフォーム工事件数が、他のリフォーム業者に比べ圧倒的に多いのが特徴です。
中堅以上の規模の工務店はビルダーと呼ばれています。
1-2.リフォーム専門店
リフォーム専門店は、地元に根付いた中小規模の業者と、全国に展開しているような大手リフォーム業者があります。
特に大手のリフォーム業者は、営業力が優れていて、リフォーム以外の新築工事なども手掛けているのが特徴です。
1-3.ガス工事店
ガス工事店もリフォームをおこなう業者の1つです。
ガス器具の取り替えだけでなく、ユニットバスやキッチン、洗面所、床暖房などの工事も展開するガス工事店が増えています。
1-4.住設・電機店
住宅設備メーカーや電機店もリフォームを展開しています。
ショールームを各地に展開しており、代理店の施工・組み立て業者でリフォームをおこないます。
リフォームを通じて、メーカーの最新の設備機器を販売することが狙いです。
メーカーとしては、従来の販路だけでは売上増が難しくなっているため、リフォーム業界にも参入して売上拡大を図りたいだけです。
1-5.内装工事業者
住宅の内装リフォームだけでなく、オフィスや店舗のリフォームもおこなっている業者が多くあります。
内装工事業者は、仕事が速く見栄えの良いリフォームができますが、居住性が損なわれるケースもありますので、リフォーム経験・実績が豊富な業者を選ぶことが大事です。
1-6.不動産業者
物件の仲介や管理をしていることもあり、リフォームもおこなっていますが、他の業者に比べるとリフォームの専門性はそれほど高くありません。
そのため、プランニングなどもあまり高い期待は持てないです。
1-7.屋根工事店、塗装業者
屋根工事店や塗装業者は、「住宅を診断します」などと言って訪問営業をしていることがあります。
リフォームに関する専門性は高くなく、中には悪徳業者もあるため注意が必要です。
1-8.掃除代行業者、便利屋
住まいの細かいリフォームや修繕をおこないます。
大手リフォーム業者のように大掛かりな工事も受けるのではなく、小さい工事を中心に受け、地域密着型で展開しているのが特徴です。
元々は、掃除代行や何でも屋(便利屋)ですが、家に入って仕事をすることから、リフォームや修繕、仲介したりしています。
1-9.営業の代理業
営業の代理店、いわゆるブローカーが仲介しているケースもあります。
ブローカーは、とにかく稼ぐことを目的として、さまざまな業界で仲介しているため、リフォーム結果に責任を持つ必要がありません。
工事業者にすべて丸投げして、手数料だけ得ています。
そのため、ブローカーからリフォーム業者を紹介された場合は、別の業者を検討してもいいでしょう。
ブローカーはとにかく目先の売上のために良いことしか言いませんので、深く信用するのは危険です。
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2.リフォーム・増改築を依頼する時に評判の悪いリフォーム業者に当たらないようにするには?
2-1.訪問販売系の業者は評判が悪くクレームが多いので注意
リフォーム業者の中でも訪問販売をしている業者は、クレームが多いため気をつけるようにしましょう。
この手の業者は、営業マンが外から住宅の状態をチェックし、そろそろリフォーム時期だと考えられる家に飛び込み訪問をします。
営業マンは会社から課せられたノルマクリア、そして、自身の給料(歩合)のために、あの手この手で迫ってくるため注意が必要です。
など、あたかもリフォームすることにメリットがあるようなセールストークでアプローチをかけてきます。
しかし、本当に割安な費用でお得にリフォームできることは少なく、蓋を開けてみたら逆に割高な費用だったということはよくあることです。
この手の業者は、多くの営業マンを抱え、テレビCMを打っていることも多いため、他の業者よりも人件費や広告宣伝費が高めです。
そのため、割安な費用でリフォームすることは難しく、どうしてもリフォーム費用は割高になります。
強引な営業手法や過剰なセールストーク、割高な費用などが原因でクレームに発展することが多いので、訪問販売系の業者には十分に気をつけてください。
2-2.評判の悪いリフォーム業者を見極められるかがリフォーム成功のカギ
近年、多くの業者がリフォーム業界に参入しています。
以前は、リフォーム工事と言えば、地元の工務店に依頼するのが常でしたが、現在では、建材メーカーや住宅メーカー、設備機器メーカー、塗料メーカー、自動車メーカー、不動産会社など、さまざまな企業の系列がリフォーム事業を展開中です。
そのため、依頼するリフォーム業者を決める際は、事前の調査がとても大事です。リフォーム業者を直接見に行き、最低限、以下の店構えと従業員の様子はチェックするようにしましょう。
店構え | リフォーム業をメインとした看板等が出ているか、店内に建材や設備はあるか |
---|---|
従業員 | 職人や従業員の出入りはあるか、従業員の態度は良いか |
技術も大事ですが、店構えや従業員に問題がある業者は選ばない方がいいでしょう。
技術がしっかりとしていて実績のある業者は、店構えや従業員の態度も良いものです。
リフォーム工事には定価がありませんので、悪い業者に当たってしまうと、手抜き工事や高額なリフォーム費用など、取り返しのつかないことが起きてしまいます。
逆に、良い業者に当たると、優れた技術で質の高いリフォーム工事ができ、適正価格でアフターサービスも充実していて安心です。
業者の良し悪しを見極めることが、リフォーム工事成功のカギでもあります。
3.評判の悪いリフォーム業者を比較して見極めるチェックポイント
手抜き工事や高額な費用を請求する悪いリフォーム業者を見極めれば、適切な料金で満足のいくリフォームができます。
ここで紹介するように、悪い業者を見極めるポイントはいくつかありますので、これらのポイントを参考にして業者選びに失敗しないようにしましょう。
3-1.遠くから出張して工事をする業者
距離が離れていると、移動時間が長くなるため、ちょっとした手直しをお願いするのが億劫になりますし、業者も人件費などを考えて渋る可能性があります。
また、小回りが効かず、リフォーム後の充実したアフターサービスも困難です。
3-2.テレビCMを流している訪問系業者
テレビCMなどを大々的に放送していて、訪問営業をしている業者に依頼するのはやめた方がいいでしょう。
そもそも、信頼や実績のある業者は訪問営業をしなくても、仕事が舞い込んでくるものです。
訪問営業系は、ノルマや歩合を目的に営業マンが押し売りしてくる可能性があるため、営業されたらきっぱりと断りましょう。
3-3.雰囲気が悪く入りづらい業者
そういったリフォーム業者も避けた方がいいでしょう。
良い業者は、店構えもしっかりとしていてお客さんを迎え入れる準備ができているものです。
お客さんが入りづらい店構えということは、お客さん目線で運営されていない可能性があります。
3-4.連絡先はあるが住所は載っていない(もしくは住所が正しくない)
チラシや看板、ホームページに連絡先は大々的に載っているのに、住所が載っていない業者にはリフォーム工事を依頼しない方がいいでしょう。
なかには、記載されている住所が正しくない業者もあります。住所が載っていなかったり、正しくないなど、普通では考えられないことです。
意図的にやっているとしか思えません。このような業者には絶対に依頼してはいけません。
3-5.チラシで安さだけを強調している
「●●円〜リフォームできる!」
「どこよりも安い!」
など、チラシでやたら安さをアピールしている業者には注意しましょう。
リフォーム内容や安さの根拠を説明しているならまだしも、そういったものもなく、安さだけを強調している場合は後にトラブルが起きる可能性があります。
仮にこのような業者が気になった場合は、安さの理由(根拠)を聞くようにしましょう。
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4.安く良いリフォーム・増改築業者の探し方、チェックポイント
良いリフォーム業者を探す場合は、以下5つの探し方、チェックポイントを参考にしてください。
これらを参考にすれば、業者選びで失敗する可能性を減らせます。悪い業者のチェックポイントと合わせて把握しておきましょう。
4-1.近くにある業者、評判の良い業者
リフォーム業者が現場から離れた場所にあると、移動時間が長くなって満足のいくアフターサービスを受けられなくなってしまいます。
逆に現場からの距離が近い業者であれば、必要な時にすぐに駆けつけてもらうことが可能です。
ただし、近いだけで業者を選ぶと失敗する可能性もあります。近いうえに、評判の良い業者を選びましょう。
4-2.現場が整理整頓されている
リフォーム業者を選ぶ際は、極力、施工現場を見せてもらいましょう。
良い仕事をする業者であれば、施工現場は整理整頓されていますし、近隣対策などもしっかりとしているものです。
リフォームの施工現場ではなく、新築工事現場でも構いませんので現場見学をしてチェックしてください。
4-3.店構えが良く従業員の雰囲気も良い
リフォーム業者の良し悪しを判断するのに、店構えや従業員の態度・雰囲気などは大事な要素です。
技術や実績があり、お客さん目線で運営している業者であれば、店構えが良いのは当然です。
また、社員教育ができていて仕事にプライドを持っている業者であれば、従業員の態度も良いものです。
これは、リフォーム業界に限らず他の業界でも同じことが言えますが、店構えや従業員の態度が良い業者(店)を選べば、失敗する可能性を減らせます。
4-4.約束を守る
など、約束を守れない業者に、大切な家のリフォームを任せるべきではありません。
約束や時間を守るのは仕事をするうえでの最低限のマナーです。
ちょっとした約束も守れない業者であれば、この先、もっと大きな約束事も平気で守らない可能性があります。
約束を守ることは、良い業者を選ぶうえで最低限のポイントです。
4-5.リフォーム・増改築業者の営業マンに建築の知識がある
悪いリフォーム・増改築業者の営業マンは、ほとんど建築の知識がありません。
ノルマ達成や歩合獲得のために営業をしているだけで、離職率も高いケースがほとんどです。
良い業者の営業マンは、建築の知識が豊富でメンテナンスも簡単なものであればできます。
営業マンといえども良い業者と悪い業者では仕事への向き合い方が違います。
今回は、各リフォーム業者の特徴や良い業者と悪い業者の見分け方について紹介いたしました。
あらためて大事な点をあらためて紹介すると、以下の3点です。
- 良い業者か悪い業者かでリフォームの成否が決まってくる
- 現場から遠く、訪問営業系で店構えや従業員が良くないのは悪いリフォーム業者
- 現場から近く、店構えや従業員の態度、評判などが良いのは良いリフォーム業者
ここで紹介した選び方やチェックポイントで、良し悪しが100%わかるわけではありませんが、失敗の可能性を減らすことは十分に可能です。ぜひ参考にして業者選びをしてください。
私の体験談
お客様がリフォームの際に相見積を取るのは当たり前です。
私がもし、他の人に何か数十万円単位の費用の発注をするときも、必ず見積もりを取るでしょう。
しかしリフォーム業者の中には、相見積を取られることを嫌がる業者もいます。
こういった業者は、結局お客様の立場になっておらず自分たちの都合しか考えていません。
そういったお金儲け至上主義が、社内の雰囲気、営業マンの雰囲気にも現れている業者は選ばない方が良いでしょう。
私営業も、お客様に出来る限り安くリフォーム工事を提供できるように心がけてはいますが、必ずしも他の業者より安くなるとは限りません。
そのような時はなぜこのような費用になるのか、このポイントは削減できるかもしれないというご提案を、しっかりさせていただいています。
リフォーム業者も良い業者と悪い業者と、様々なものがあります。
きちんとしたコストの理由が提示できる業者は基本的には誠意のある会社であり、また社内でそういった知識を共有できている、良い会社だと思います。
発注のリフォーム業者を選ぶ時は、そういった業者を選んでください。