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住宅リフォームは新築よりも割高な金額になる?
実は、新築の住宅に建て替えるよりも、大規模なリフォームの方が、坪単価としては割高になることがあります。
かつてリフォームの営業マンをしている頃、お客さまによくいわれました。
築30年以上の戸建住宅をリフォームする場合、家が古くなっていますので、お客さまは、どうしても全面リフォームを希望されます。
希望されなくても、築30年以上では、きちんとメンテナンスをしていないと、全面リフォームをせざるを得ないケースが多くなります。
全面リフォームを行うと、新築よりも費用がかかってしまうのです。
全面リフォームの費用や金額が高くなる理由
全面リフォームの費用が高くなる理由として、次の3つが考えられます。
- 既存の部分を残しながら新たに工事をするので、手間も時間もかかる。
- 既存の部分を傷めないように養生を施さなければならず、その費用が発生する。
- 重機を入れられない場所では、手作業が多くなり、その分人件費が嵩む。
家の想い出を残せる全面リフォーム
いずれにしても、家が古くなればなるほど、リフォームの規模が大きくなり、必然的に費用が嵩んできます。
それでも、リフォームにこだわるお客さまが多いのは、長く住み続けて愛着のある家の思い出を残すことができるからです。
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リフォーム費用を安く抑えるコツ
皆さんは、リフォーム費用を安く抑えるコツをご存知ですか?
私は、決して売れる営業マンではありませんでした。
入社3年目ぐらいまでは、上司や先輩から「もっと仕事をとってこい」とよく発破をかけられました。
実は、工務店を経営している父親が口癖のように言っていたことがあります。
それは、「良い工事をすれば、必ずお客さまが喜んでくれる」「良い工事は、決してお客さまに損をさせない」
この家訓ともいえる父親の言葉に影響されていたのだと思います。
ムダのないリフォーム計画が費用節約に繋がる
かつてお客さまからお風呂を交換したいというオーダーをいただいたときのことです。
現地に赴くと、まだ使える状態だったので、あと5年使って、5年後に浴室と洗面所を一緒にリフォームした方が費用を抑えられますよ、とアドバイスして、受注を逃がしてしまったことがありました。
しかしそのお客さまは、アドバイス通りに5年後、私を指名して浴室と洗面所のリフォームを発注してくれたのです。
もう1つは、ハウスメーカーの注文住宅を建てたお客さまから、築15年で外壁を取り替えたいという依頼がありました。
現場を見てみると、外壁は汚れが目立つものの、防水状態が保たれていたので、まだまだ使える状態でした。
外壁工事は、足場を組まなければなりませんので、その分費用が嵩みます。
それならば、5年~7年待って、屋根の防水工事と一緒に外壁を直せば、足場を組むのは1回で済みます。
今すぐに外壁を直したいのを我慢して、もう少し待った方が、リフォーム費用を安く抑えられますとアドバイスしました。
リフォームは単発でやると出費が嵩む
何を言いたいのかと言いますと、リフォーム工事は、単発でやると出費が嵩むということです。
つまりリフォームは、まとめてやった方が断然お得なのです。計画的なリフォームは、ムダな出費を防いでくれます。
例えば、屋根と外壁、浴室と洗面所、リビングとキッチンなどはセットにして一緒にリフォームすることで、結果的に費用を抑えることができるのです。
計画的なリフォームが費用の節約に繋がることを覚えておきましょう。
リフォームの注意点でも紹介しておりますが、住宅リフォームは施工業者の力量に左右されます。業者選びはリフォーム成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。
リフォーム、増改築の計画段階から複数会社に見積もり依頼
リフォームの営業マンと交渉しているうちに、「当社だけでやらせてほしい」とよく営業マンから懇願されることがあります。
しかし私は、かつてのリフォームの営業マン時代でも、このようなことは一度も言ったことはありません。
むしろ「複数の業者に提案させた方が良いですよ」とアドバスしました。
住宅リフォームは、オーダーメイドです。
リフォームの提案やアドバイスは、業者によって異なりますので、複数の業者にプランや見積もりを提案してもらった方が、色々と比較ができて、良いものを選ぶことができます。
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増改築やリフォームには定価、価格がない!
そしてもう1つ、リフォームに定価というものがありません。
戸建の建売住宅、分譲マンション、新築の注文住宅には、販売元が定めた定価がありますが、リフォームには定価がないのです。
つまり、リフォームの価格はあってないのです。
なぜリフォームに定価がないのでしょうか?
リフォームの費用は、大別すると住宅の部材費と施工費に分けられます。言い換えれば、材料費と人件費です。
これらには、それぞれ相場というものがありますが、リフォームする家には固有の事情がありますので、画一化した値段を付けられないのです。
だからこそ、複数の業者から見積もりをとって、費用を比較する必要があるのです。
リフォームの間取りプランや見積もりを比較する場合、同じ土俵に挙げてそれぞれのリフォーム業者の提案を比較しなければなりません。
プランがまったく異なるのに、単純に見積もり額だけを比較しても、何の意味もありません。
それぞれの提案を比較し、プランに見合った見積もり額であるかを検証する必要があるのです。
リフォーム業者の特徴を知る
リフォーム業者には、様々な業種の業者があります。主なものを挙げると、次の4つに分類できます。
- 大手ハウスメーカーのリフォーム部門(大和ハウス、積水ハウス、パナホーム、ミサワホーム、三井ホーム、旭化成ホームズなど)
- 住宅設備機器メーカー系のリフォーム会社
- 地元の住宅工務店
- 住宅リフォーム設計事務所
このようにリフォーム業者は多種多様です。当然ながら良いところもあれば、悪いところもあります。
リフォーム業者の特徴から選ぶには?
リフォーム業者の選び方として、その業者の特徴から選ぶのも1つの選択肢です。前述した4つの分類別にそれぞれの特徴を挙げておきます。
大手ハウスメーカー | 信頼性があり、アフターサービスが充実。一定レベルの営業マンが担当していることが多い。 |
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住宅設備機器メーカー | 設備面に強い。 |
地元の工務店 | 地域密着型でフットワークが軽い。 |
設計事務所 | 斬新なイノベーション工事や間取り変更が得意。 |
これらの特徴だけでは、一概にどれが良いとは言えません。
個人的な意見になりますが、リフォーム業者を選ぶポイントは、窓口になる営業マンが良い人かどうかにかかわってくるのではないでしょうか。
「良いリフォームの営業マンの見分け方」については、後述することにします。
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実際にリフォーム、増改築の施工現場を見る
リフォーム業者の営業マンと話すだけではなく、実際の施工現場で働く人の様子を見ると、その業者のリフォームに対する姿勢が、一目瞭然です。
ぜひ施工現場まで出向いて、実際に工事をしている人の様子を見ることをおすすめします。
いくらホームページで美辞麗句を並び立てても、施工現場が散らかっているようだと、その業者は信頼できません。
つまり施工現場をひと目見れば、その業者のリフォームに対する姿勢を見極めることができるのです。
リフォーム、増改築の施工現場のチェックポイント
実際に施工現場を見てからリフォーム業者を選ぶ場合、チェックすべき7つのポイントを紹介します。
これらをチェックするだけで、その業者の管理体制を把握することができます。
- 工事車両が邪魔にならない場所に停められているか。
- 現場周辺や道路がきれいに片付けられているか。
- 現場の掃除が行き届いているか。
- 飲食や喫煙が決められた場所でなされているか。
- 騒音に配慮しているか。
- 材料を大切に取り扱っているか。
- 近隣に対する配慮がなされているか。
良いリフォーム営業マンの見分け方
リフォーム業者には、前述したように様々な業者がありますが、どの業者に依頼しても、客さまの窓口になるのが営業マンです。
皆さんは、良いリフォームの営業マンとは、どのような人だと思いますか?
実は、営業マンの良し悪しで、そのリフォームが成功するかどうかが決まると言っても、過言ではありません。
なぜならリフォームにおいては、営業マンのアイデアやアドバイスがリフォーム内容に大きな影響を及ぼすからです。
営業マンの効果的なアイデアやアドバイスによって、リフォーム内容が格段に良くなることがあります。
良いリフォームができれば、自分好みのライフスタイルが実現でき、将来の生活に潤いをもたらします。
リフォームでは、営業マンのアイデアやアドバイスがとても重要な要素になるのです。
良い営業マンを見分ける4つのチェックポイント
良いリフォームの営業マンの見分け方として、4つのチェックポイントを紹介します。
- 将来を見据えた提案をしてくれる人か?
- フットワークの軽い人か?
- 熱意のある人か?
- リフォームをよく知っている人か?
将来を見据えた提案をしてくれる人か?
お客さまが要望したことだけを実現しようとする営業マンでは、不合格です。
良い営業マンであれば、なぜお客さまがそのような要望をするのかを考えて、10年先、20年先の将来を見据えた提案をします。
ですから、お客さまが要望することだけを見積もりして持ってくるような営業マンは、良い営業マンとはいえません。
お客さまの将来のことを考えて、
と提案できる営業マンが理想的です。
これは、偏にお客さまの将来を考えているからこその提案だといえるからです。
フットワークの軽い人か?
リフォームの計画がまとまり、実際にリフォーム工事が始まると、思わぬトラブルが発生することもあります。
中に緊急を要するケースもあります。そのときにすぐに駆けつけてくれる人。フットワークの軽い営業マンがベストです。
熱意のある人か?
リフォームも大規模になると、施工業者以外にも、電気配線業者、大工や職人など、様々な工事関係者がかかわってきます。
1つの施工現場に多くの関係者が出入りします。
何ごとにも熱意をもって取り組んでくれる営業マンであれば、これらの関係者をうまくとりまとめてくれるはずです。
営業マンの熱意のあるなしで、関係者の取り組む意欲さえも変わってくるのです。
リフォームをよく知っている人か?
リフォームの知識が乏しい営業マンでは、何ごとにも迅速かつ的確に対応できません。リフォームについてよく勉強し、知識が豊富な営業マンが望ましいといえます。
リフォーム業者の情報収集や比較検討はインターネットで
私がリフォーム営業を始めた頃、ちょうどインターネットが普及し始めました。
当時は、宣伝広告といえば、新聞の折り込みチラシが中心で、チラシを見た人を現場見学会に誘導するのが、営業の王道でした。
しかし今は、インターネット上に情報が氾濫する情報化社会です。
パソコンやスマートフォンを使って検索するだけで、簡単に最新の情報を集めることができます。
リフォーム業者を探すのも、ポータルサイトに登録されたリフォーム業者の中から、お好みの業者を見つけることができます。比較サイトもありますので、比較するのも容易です。
リフォーム業者の情報収集には、インターネットを活用するのがもっとも簡単でおすすめです。