たくさんの人がこのように考えています。
リフォーム費用を安くできたら、貯金や旅行、買い物、外食など、他のことへお金を使えます。
リフォーム費用を安くする方法の1つが、自分でリフォームをすることです。
しかし、安くしたいといっても
「大工作業なんてやったことがない」
「どの部分を自分でできるのかわからない」
と心配があります。
そこで今回は、リフォーム費用の目安や素人でもできる工事内容と注意点について紹介しています。
この記事をご覧いただくことで、リフォーム費用を安く抑えられますので参考にしてください。
1.リフォーム費用の目安
業者にリフォーム工事を依頼する前に、最も気になるのが
ではないでしょうか。
ある程度のリフォーム費用の目安を知っておかないと資金計画を立てられませんし、どこまでリフォーム工事のイメージを膨らませたらいいのか見当がつきません。
以下は、主な場所のリフォーム費用の目安です。
実際には、業者や工事範囲、グレード、既存建物の状況などにより費用が決まるため開きが生じる場合がありますが、ある程度の目安を知っておくことは大事です。
1-1.主な場所のリフォーム費用の目安
部屋 | |
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リビング(8畳) | 55万円〜70万円 |
和室(6畳) | 60万円〜80万円 |
廊下、踊り場(3坪) | 80万円〜110万円 |
押入れ、納戸 | 40万円〜70万円 |
浴室 | |
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ユニットバス | 60万円~200万円 |
在来工法ユニットバス | 80万円~120万円 |
在来工法 | 100万円~150万円 |
マンションで多く採用されているのがユニットバスで、戸建てで多く採用されているのが在来工法です。
壁紙 | |
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紙壁紙 | 990円〜1,980円 |
織物壁紙 | 1,480円〜2,480円 |
無機質壁紙 | 990円〜1,180円 |
ビニル壁紙 | 790円〜990円 |
特定壁紙 | 990円〜1,180円 |
※いずれも1㎡あたり
トイレ | |
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汲み取り式から水洗式トイレへ | 50万円〜70万円 |
和式から洋式トイレへ | 30万円〜50万円 |
洋式トイレにウォシュレットを追加 | 15万円〜25万円 |
キッチン | |
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独立型キッチン(3畳〜6畳) | 70万円〜210万円 |
ダイニングキッチン(6畳〜8畳) | 90万円〜420万円 |
ドア | |
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玄関引き戸 | 5万円〜12万円 |
ガラリ戸 | 5万円〜15万円 |
室内ドア | 8万円〜20万円 |
フローリング | |
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床タイル張り | 1万円〜4万円 |
じゅうたん、カーペット床仕上げ | 2千円〜1万5千円 |
コルクタイル仕上げ | 8千円〜9千円 |
水質系床仕上げ | 1千円〜2万5千円 |
合成樹脂系床仕上げ | 500円〜5千円 |
※いずれも1㎡あたり
リフォームの内容を考える際の参考にしてみましょう。
1-2.自分でリフォームをすれば大幅にコストダウンできる
リフォーム工事の費用で高くつくのが人件費です。
工事の種類や地域によって異なりますが、リフォーム工事では職人1人あたり、1日3万円程度の負担が必要になると言われています。
3人の職人が1日作業するだけで10万円近い人件費がかかるのですから、依頼主としてはたまったものではありません。
そのため、なんとか自分でリフォームの施工ができないかを考える人は少なくないです。
自分で施工ができれば、職人の人件費分が浮くわけですから、リフォーム費用を大幅に軽減できます。
ホームセンターなどへ行けば、DIYに必要な道具や建材がほとんど揃っていますし、使い方がわからない場合も、店員さんが教えてくれます。
また、リフォームに関する書籍やWebサイトも多いですし、動画配信も充実しているため、素人でも簡単に情報を得ることが可能です。
ただし、気をつけなければならないこともあります。
それは、DIYは多分に時間と労力がかかるため、完成まで忍耐強く続けていく必要があることです。
そのため、リフォーム工事費用を抑えることだけを考えてやるのではなく、楽しみながら施工することが大切になってきます。
もちろん、複雑な工事や見栄えが求められる工事はプロに依頼をしますが、そうでない部分は自らの手でリフォームをしていきましょう。
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2.素人でもできるリフォームの工事内容と注意点
リフォーム業者にすべての工事を任せると、その分費用は高くなってしまいます。
自分で工事をすれば、コストを抑えることが可能です。しかし、
と心配になるもの。
そこで、ここでは素人でもできるリフォームの工事内容と注意点について紹介しています。
少しでも費用を軽減するために、一つひとつ確認していきましょう。
2-1.塗装工事は、室内は自分でリフォーム、屋根・外壁は業者に任せる
素人でもできるリフォーム工事の1つが、塗装です。
塗装には、部屋の中を塗装する「内装塗装」と、家の外側を塗装する「外装塗装」などがあります。
すべての部分を塗装するのは難しいですが、素人でもできる部分はたくさんあります。
室内の壁を塗装する場合は、浴室壁にはローラーバケを使用すると簡単に広範囲塗れて、後からのメンテナンスもラクです。
また、小さい子どもがいる家庭であれば、子供部屋などの落書きも簡単に隠せます。
多くの家の室内壁は、石膏ボードの下地にクロス壁仕上げになっています。
業者に石膏ボードの下地までやってもらって、その後は自分で塗装してみるといいでしょう。
ただし、屋根や外壁の塗装に関しては、怪我のリスクもあるためプロに任せるようにしましょう。
塗装工事は、
屋根や外壁:危険なので業者に任せる
室内壁:やれるところは自分でやる
とすることで、リフォーム費用を極力抑えましょう。
2-2.内装工事は業者の見積書と比較すること
床や壁、天井などの内装工事も、素人でもできるリフォーム工事です。
クッションフロアやクロス、カーペットなどの工事があり、いずれも決して簡単な内容ではありませんが、やる気と忍耐力があれば、素人でも十分にできます。
インテリアショップやDIYショップに行けば、さまざまなクッションフロアや壁紙も揃っていますし、中には水だけで貼れるものもあり簡単です。
洗面やトイレなどの床には、クッションフロアが使用されていることが多いですが、両面テープを使えば素人でも簡単に貼れます。
色や柄も非常に豊富ですし、特殊な道具なども必要ありません。
ただし、ショップや選んだ商品によっては、業者に頼んだ方が安く収まる場合もあるため、しっかりと比較するようにしましょう。
2-3.大工工事も素人ができるが、構造材に関わる工事は業者へ依頼する
階段やトイレに手すりを付けたり、棚を付けたりなどの大工工事も素人でできるリフォーム工事の1つです。
「大工工事は難しそう…」というイメージを持っている人も多いと思いますが、丁寧に取り組めば非常に出来栄えの良いものが完成できます。
やりがいのある工事なので、大工工事にハマる人も少なくありません。
大工工事を本格的にやる場合は、さまざまな道具を揃える必要もありますが、1度揃えてしまえば、これから先もずっと使っていくことが可能です。
時間が空いたときに、ベビーベッドや子ども机、本棚、テレビ台、ダイニングテーブル、椅子など、家族で使えるものも作れます。
もちろん、すべての大工工事を素人がおこなうのは危険です。
たとえば、柱や梁など建物の構造材に関わる工事は、建物の強度に影響します。
仮に素人がこれらの工事をやってしまうと、必要な耐震性や耐久性が損なわれ、非常に危険な状態になってしまうため絶対にやめましょう。
家が傾いてしまったり、地震や台風で倒壊してしまうことが現実に起きてしまいます。
建物の構造材に関わる工事については、必ず業者に依頼をするようにしてください。
あと、自分で工事をする際、多くの家の壁の下地には石膏ボードが使われていて、釘やビスが効きません。
そのため、石膏ボードの下にある木製の下地を探す必要があります。
針などを使って、クロスの上から探すことも可能ですのでやってみてください。
2-4.自分で処分できるものは処分する。業者の処分費用もチェックが必要
リフォーム工事につきものなのが、廃棄物の処分です。
新築工事と違いリフォーム工事は、既存の建物や設備を取り壊して新しく構築するため、工事内容によっては多くの廃棄物が出ます。
産業廃棄物の処理規制に関する法律の厳格化により、廃棄物の処分費用が高騰しており、リフォームでも多くのコストがかかってしまいます。
そのため、リフォーム工事の際に出る廃棄物は、自分で処分できるものは処分していくようにしましょう。そうすることで、廃材処分のコストを抑えることが可能です。
たとえば、古くなった畳を処分するのに、業者に依頼をすれば1枚あたり1千円〜2千円はかかります。
しかし、自分で処分をすれば、もっと費用を軽減することが可能です。
畳だけでなく、建具や襖なども粗大ゴミとして、自分で処分するようにしましょう。
ただし、リフォーム業者によっては、廃材処分費用を無料にしている場合もあります。
そうなると、自分で処分するより業者に任せた方が安くなるため、業者の処分費用についても事前に確認するようにしてください。
また、くれぐれも廃材を自分で引き取った後に、不法投棄するような真似は絶対にしてはいけません。
不法投棄の罰則は厳しいですし、どのような理由があったとしても許される行為ではありません。
2-5.家具は既製品か自分でDIYが低コスト。すべて業者依頼するとコストが高い
家具の工事についても素人でもできる工事内容の1つです。
自分が希望するデザイン通りに仕上がったり、部屋の寸法ぴったりに完成すれば、愛着も湧き大事に使っていけます。
既製品の家具も素晴らしいですが、DIYで作る家具は、自分たちのニーズを満たせるのが魅力です。
「収納力のある棚が欲しい」
「渋くてかっこいいローボードがあったら嬉しい」
など、家族の要望や希望の条件を満たす、デザイン・性能の家具を作れますので、多少上手くできなかったとしても役立つことは間違いありません。
家具を業者に依頼すると、工場で大量生産される既製品とは違い、すべて職人の手作業となるため高額な費用がかかります。
予算に余裕がある場合は業者に依頼するのもありですが、もしコストを抑える場合は、既製品で揃えるかDIYで作るかのどちらかです。
たとえば、クローゼットの扉だけを業者に作ってもらい、クローゼット内のパイプや棚は自分で取り付けるだけでも、コストを抑えられます。
棚やパイプなどの材料は、ホームセンターやDIYショップへ行けば簡単に手に入れることが可能です。
また、リフォームをする際は、必要な家具を購入して、その家具に合わせて間仕切りをおこない、コーディネートして部屋づくりをしていくのも1つのリフォーム方法と言えます。
リフォーム費用を抑えるためにも、DIYでの家具作りにチャレンジしてみましょう。
2-6.ホームセンターやDIYショップには安くて良い商品がたくさん
近年、ホームセンターやDIYショップでは、非常にリーズナブルな価格で住宅用建材や設備、インテリアが販売されています。
しかも、ただ安いだけでなく、品質が優れていてコストパフォーマンスの高い商品が多いのが特徴です。
そのため、業者に頼らず自分でリフォームする場合は、これらの商品を上手く活用すれば、リフォーム費用を大きく抑えられますので検討してみましょう。
輸入材やカーペット、照明器具、カーテンなどの商品は、リフォーム業者の仕入れ価格よりも安いことが珍しくありません。
リフォームの際にすべてを業者任せにしてしまうと、高くなりますので、自分で探したり調達するようにしましょう。
ホームセンターやDIYショップには、他にも多くの建材や設備が揃っていますので、リフォームに使えそうな商品がたくさんあります。
気になる商品を見つけたら、事前にリフォーム業者に相談をしてみましょう。
業者は、工事費と材料費で利益を得ているため、断られるケースもありますが、相談だけならタダなので、変に遠慮せずにたくさん相談することが大事です。
業者への申し訳なさを考えるのではなく、自分たちのリフォームをいかに安く良いものにするかだけを考えて動きましょう。
今回は、リフォーム費用の目安や素人でもできる工事内容と注意点について紹介いたしました。
業者に任せるべき部分は、しっかりと依頼し、自分でできる部分については自分でリフォームすることで、大きくコストダウンを図れます。
私の体験談
リフォームの営業でお宅にお伺いする時に、ここはご自宅の方が自分で作られたんだなというポイントを見かけることがよくあります。
特にDIYがブームになった時は、日曜大工で作られた家具などを非常に多く見かけ、一般の方にとっても私たちの仕事が認められるようになってきたのだなと嬉しく感じました。
ただやはり安全に関するポイントは、きちんと専門家である大工に任せた方がいいと思います。
屋根の瓦が剥がれてしまったものを、ご自分で治そうとする方もいますが、家によっては屋根の勾配は非常に急なことがあります。
我々も安全性を確認するために、屋根の修繕をする時は必ず足場を設置します。
はしごだけで屋根に登って、そこで慣れない作業をするのは我々にとっても大変に危険なことです。
ご自分にとって危険のあるような行為、そしてご家族に怪我の恐れなどがある修繕は、できるだけ避けるようにしてください。